萩まちじゅう博物館文化遺産活用事業について

みなさん、こんにちは!
NPO萩まちじゅう博物館のスタッフAです。

萩まちじゅう博物館では、平成25年度から3ヵ年の計画で、地域のおたから(文化遺産)情報をデータベース化し、それらの情報を活用していくことを目的とした「萩まちじゅう博物館文化遺産活用事業」をスタートさせました。

これらの事業を進める様々な地域団体の輪を「萩おたからネットワーク」と名付け、このブログでは、この事業に関わる団体や人々の相互理解を深めるため、また、一般の方にもこの取り組みに興味を持っていただくため、事業の取り組みの様子などをお知らせしていきたいと思います。



では、ここで改めて「萩まちじゅう博物館」という取り組みについて、ご説明したいと思います。

萩まちじゅう博物館とは

萩にはたくさんの文化財をはじめ、「まちじゅう」に豊かな文化や歴史、自然のおたからがあります。それらのおたからを現地でありのままに展示・保存されている資料と考えると、萩のまちは、まるで屋根のない広い博物館=「まちじゅう博物館」とみなすことができます。

「萩まちじゅう博物館」は、萩に住む人々が萩の魅力を再発見するとともに、萩のまちのおたからを守り育てながら、誇りをもって次世代に伝えていこうというまちづくりの取り組みです。

萩市(市町村合併前の旧萩市)は、平成15年6月に「萩まちじゅう博物館整備検討委員会」を設置し、同年10月に研究・保存、展示・情報発信・活用、拠点整備と周辺整備、「心のふるさと・萩」のおもてなし、という4つの取り組みを謳った「萩まちじゅう博物館構想」を策定しました。平成16年4月に「萩まちじゅう博物館条例」を施行(合併後、新市として平成17年3月に改めて施行)、平成17年3月に行動計画・基本計画を策定し、「萩まちじゅう博物館」を萩市のまちづくりの基軸として位置付け、市民のみなさんと協働して様々な事業に取り組んでいます。

萩まちじゅう博物館文化遺産活用事業とは

萩まちじゅう博物館に点在するおたから(文化遺産)を調査・認定・公開するとともに、各地域で活動しているまちづくり団体の交流を促進し、萩市全体で「萩まちじゅう博物館」の理念を再構築・再確認するため、実行委員会が文化庁と萩市の補助金を受けて実施する事業です。

①事業名
   萩まちじゅう博物館文化遺産活用事業

②事業主体 
 萩まちじゅう博物館文化遺産活用事業実行委員会
(事務局 NPO萩まちじゅう博物館)

③事業内容
【事業1】おたから(文化遺産)の調査・記録作成事業
【事業2】おたから(文化遺産)認定事業
【事業3】おたから(文化遺産)データベースの作成
【事業4】おたから(文化遺産)普及啓発・育成事業
○地域おたからマップの作成
○地域交流イベントの開催

④年度別事業実施計画(萩まちじゅう博物館推進委員会各部会単位、平成25年6月時点)
【平成25年度】 旧松本村部会、浜崎部会、旭部会、むつみ部会
【平成26年度】 堀内部会、土原部会、須佐部会、福栄部会
【平成27年度】 藍場川部会、笠山部会、川上部会、田万川部会

※ 萩まちじゅう博物館推進委員会の部会がない地域については、事業実施についての意向を確認し、事業実施を希望される地域があれば、平成26年度及び平成27年度の何れかに上記の計画とあわせて実施することとします。

おたから(文化遺産)とは

萩まちじゅう博物館におけるおたから(文化遺産)とは、「萩に住む人々にとって身近なモノやコト、大切にしたいモノやコト、受け継いでいきたいモノやコト」です。子どもたちや訪れた人々に伝えていきたいと思う、萩のまちじゅうの歴史や文化、自然や民俗など、そこに物語をもつものはすべておたからであると言えます。

おたからの例






長々と書いてしまいましたが、この事業が対象としている萩のおたから(文化遺産)とはどんなものなのか、この事業がどんなことをやろうとしているか少しは伝わったでしょうか?
次回からは、実際の活動レポートを通じて、この取り組みのことをお伝えしていきたいと思います。